ITパスポートの模擬試験|120分の時間配分と振り返り
模擬試験では、正答率だけでなく「どこで時間を使ったか」「どの問題を後回しにしたか」を記録すると、次に直すことが見えます。現行の120分・100問を前提に、通し演習の準備から復習までを整理します。
更新日:2026-10-08
模擬試験は、知識と時間の使い方を一緒に確かめる
現行のITパスポート試験は、120分・100問の四肢択一です。単純に割ると1問当たり72秒ですが、すべての問題を72秒で解く必要があるという意味ではありません。短く判断できる問題と、計算・図表・プログラムを読む問題では必要な時間が異なります。
模擬試験で確認したいのは、次の3点です。
- 最後まで問題を確認できるか。
- 根拠が曖昧な問題を見分け、後で戻れるか。
- ストラテジ・マネジメント・テクノロジのどこに未理解が残るか。
出典:IPA:ITパスポート試験。このページの配分や記録方法はkakoloopの練習上の提案で、IPA指定の解答順序ではありません。試験制度の変更については2027年度の試験ガイドで確認してください。
始める前に、試験条件と復習の枠を決める
- できるだけ解答を覚えていない年度を選ぶ。 同じ問題での高い正答率は、初見の問題を判断できるかとは分けて扱います。年度選びは過去問の進め方も参考になります。
- 120分を連続して確保する。 通知や別の作業を避けられる場所で行います。途中で解説や用語集を開いた場合は、条件が変わったと記録します。
- 手元に記録用紙を置く。 途中は詳しい感想を書かず、時点・未答数・迷った番号だけ残します。
- 終了後の復習時間を別に取る。 例えば60分を置き、まず原因を分類します。60分ですべてを復習し終える前提にはしません。
kakoloopで新しい模擬試験を始めるには、アカウント登録が必要です。現在、2026年度の公開問題を使う模擬試験は無料で利用でき、それ以外の年度・公開回は有料会員向けです。模擬試験の一覧で対象の年度と利用条件を確認できます。アプリには一時停止がなく、画面を離れたり再読み込みしたりしても試験時間は進むため、まとまった時間を取ってから開始してください。
120分を「全体を見る・戻る・未答確認」に分ける
オリジナルの配分例: 最初の90分で全問に目を通し、次の20分で後回しの問題へ戻り、最後の10分で未答と選択内容を確認します。90 + 20 + 10 = 120分です。これは出発点なので、実際の記録に合わせて配分を変えます。
| 経過時間 | 残り時間 | 確認すること |
|---|---|---|
| 30分 | 90分 | どの辺りまで進んだか。1問で長く止まっていないか |
| 60分 | 60分 | 未確認の問題を残り30分で一巡できそうか |
| 90分 | 30分 | 一巡を終え、戻る問題と未答を分けられたか |
| 110分 | 10分 | 未答や、選ぶつもりだった選択肢とのずれがないか |
| 120分 | 0分 | 演習を終了し、条件と結果を記録する |
90分で一巡する計画は、100問で割ると平均54秒です。ただし、30分の時点で何番に到達すべきかを固定すると、問題の構成に引きずられます。番号の目標よりも「残りの未確認問題へ進めるか」を見ます。
分からない問題で同じ箇所を読み続けていると気付いたら、戻る対象として記録して先へ進む方法を試します。kakoloopでは問題のマークと移動を利用できます。見直しでは、根拠が見つかった問題から修正し、理由なく答えを変えることは避けます。
時間切れと知識不足を、同じ間違いにしない
終了したら、総合の数字を見るだけで終えず、未答、答えたが誤った問題、正解でも根拠が曖昧だった問題を分けます。次の記録は架空の演習例です。
| 記録の例 | 分かったこと | 次にすること |
|---|---|---|
| 90分時点で未確認が12問 | 一巡の配分を使い切った | 長く止まった題材を特定し、戻る判断を早める |
| 未答が5問残った | 知識だけでなく進め方の確認が必要 | 次回は110分時点で未答を確認する |
| 計算の正解は出せたが4分かかった | 式を作るまでに時間がかかる | 数字より先に求める量と単位を書く |
| 用語問題は正解したが理由が言えない | 偶然や消去法だけで選んだ可能性 | 選択肢の用語を短く説明する |
例えば令和6年度・問38の稼働率の問題は、曜日と時間の条件を整理する練習に使えます。令和5年度・問64の繰返し処理は、変数の更新を表にして読み直せます。ここで挙げた問題や所要時間が実際の出題順・平均時間を表すわけではありません。
途中のメモが負担になった場合は、30分ごとの簡単な記録に絞ります。細かく測ること自体より、次に直す原因が分かることを優先してください。
模試の正答率を、公式の評価点へ換算しない
kakoloopの模擬試験では、正解・不正解・未答の合計が100問です。例えば正解68問、不正解27問、未答5問なら、試験全体の正答率は68 ÷ 100 = 68%になります。68 ÷ 95と計算すると、未答を除いた別の割合になります。分野別の正答率も、その分野の未答を含む全問を分母にします。
一方、公式試験はIRT(項目応答理論)に基づいて評価点を算出します。現行の基準は総合600点以上、3分野それぞれ300点以上で、いずれも1,000点満点です。練習で68%だったことを公式の680点とみなしたり、6割なら合格と判定したりはできません。
出典:IPA:試験要綱Ver.5.6「4. 採点方式・配点・合格基準」。
同じ問題セットを解き直して数字が上がった場合も、理由を説明できるようになったのか、答えを覚えていたのかを分けます。別の問題セットで確かめる際には、難しさが同一とは限らないため、正答率の差だけで上達や後退を断定しないようにします。
次の模試の前に、一つの原因を直して試す
模試を続けて解く前に、今回の記録から直すことを選びます。
| 主な原因 | 模試の間に行う練習 | 次回に見る変化 |
|---|---|---|
| 用語を知らなかった | 用語の確認と分野別の少量演習 | 理由を説明して選べる問題が増えたか |
| 計算で条件を読み違えた | 式と単位の整理 | 計算を始める前の迷いが減ったか |
| プログラムを頭の中だけで追った | 変数のトレース表 | 更新順序を取り違えなくなったか |
| 一つの問題から進めなかった | 後で戻る問題を決める練習 | 最後まで確認できたか |
次の演習をする前に「90分で一巡したかを確かめる」など、今回と比較する項目を一つ決めます。誤答を詳しく分類する方法は復習方法にまとめています。準備ができたら模擬試験の一覧を開くで取り組む年度を選びましょう。新規開始には登録が必要で、無料対象は2026年度です。
よくある質問
Q模擬試験で何割正解すれば合格できますか?
模試の正答率だけで公式試験の合格は判定できません。公式はIRTに基づく評価点を使い、総合と3分野すべてに基準があります。模試は未答、分野の偏り、選んだ理由、時間の使い方を確認する材料にしてください。
Q120分を何回かに分けて模試を解いてもよいですか?
知識の練習には使えますが、連続して解いたときの時間配分とは区別します。kakoloopの模擬試験には一時停止がないため、短い時間しか取れない日は通常の分野別練習を選び、通し演習は120分を確保して始めます。
Qkakoloopの模擬試験は登録なし・無料で使えますか?
新しい模擬試験を始めるには登録が必要です。現在、2026年度の公開問題を使う模擬試験が無料対象で、それ以外の年度・公開回は有料会員向けです。公開過去問の閲覧や通常練習とは利用条件が異なるため、模擬試験一覧で対象を確認してください。
関連する過去問
この記事の内容を、実際の問題で確かめましょう。
出典・確認日
編集・確認:kakoloop · 編集方針
- IPA:ITパスポート試験(120分・100問・四肢択一)(2026-10-08確認)
- IPA:試験要綱 Ver.5.6(採点方式・合格基準)(2026-10-08確認)