ITパスポートの用語の覚え方|略語・暗記を問題につなげる

略語を見て日本語名が浮かんでも、選択肢で迷うことがあります。「何のための言葉か」「どんな場面で使うか」「似た言葉と何が違うか」を一組にし、説明を見ずに答える練習へつなげましょう。

更新日:2026-10-07

用語は、短い意味と一つの場面をセットにする

覚える単位を、用語名だけから「名前・意味・場面」に変えてみます。例えばCRMなら、「顧客との関係を深める考え方」「購入履歴や問合せ内容を次の対応に役立てる」と、自分が想像できる場面を添えます。

説明文をそのまま写す前に、いったん閉じて一文で言ってみてください。短くした結果、対象や目的が抜けたら、用語集に戻って補います。これは暗記と問題演習をつなぐためのkakoloopの学習提案です。日数や回数による習得を保証するものではありません。

用語集には定義や関連する公開問題への入口があります。最初から全語を順番に覚える代わりに、解いた問題で説明できなかった言葉から使うこともできます。

略語は、英語の手掛かりから役割を区別する

英語の全称を確認すると、似た略語を整理する手掛かりになります。ただし、つづりを言えるだけで、その用語を問題で使えるとは限りません。次の表の「自分への問い」まで答えてみます。

用語英語の手掛かり自分への問い
KGIGoal:目標最後に何を達成したいのか
KPIPerformance:業績・活動の実績目標へ向けた進み具合を何で測るか
CRMCustomer Relationship:顧客との関係顧客情報を関係の改善にどう使うか
SCMSupply Chain:供給のつながり調達・生産・販売の流れをどう整えるか

これらはIPAのシラバスVer.6.5にも掲載されている用語です。表の問いと覚え方は編集上の整理であり、公式の定義文や出題頻度の順位ではありません。出典:IPA:シラバスVer.6.5(本文15〜16ページ)。

似た用語は、同じ場面で比較する

KGIとKPIの練習例: 問合せから契約へつながる営業活動を考えます。月の契約件数を最終目標の達成指標にするなら、それがKGIの候補です。そのために行う提案件数を進み具合の指標にするなら、それがKPIの候補です。

「売上高なら必ずKGI」と単語だけで固定しないでください。どの目標・活動を評価しているかによって、指標の位置付けは変わります。令和5年度・問8では、設問に書かれた目的と活動からKGIとKPIを考えられます。

CRMとSCMの練習例: 購入者の相談履歴を次の案内に使う話なら顧客との関係に着目し、販売情報を仕入れ先と共有して在庫を調整する話なら供給の流れに着目します。どちらも情報を使うため、「データを管理するもの」という説明だけでは区別できません。対象と目的を添えます。

これらの場面は説明用のオリジナル例です。ほかの用語も経営戦略マネジメントの用語一覧から一組ずつ比較できます。

読むだけで終えず、説明を隠して二方向に答える

一つの用語について、次の二つを試してみます。

  1. 用語から意味へ。 「SCMとは?」を見て、調達から販売へ続く流れと、全体を管理する目的を説明します。
  2. 場面から用語へ。 「販売情報を製造元と共有して供給を調整する」という場面から、どの考え方かを答えます。

一方向では答えられても、逆向きだと迷うことがあります。その場合は同じ文章を読み足すだけでなく、自分が答えられなかった問いを次の復習に残します。「見覚えがある」と「何も見ずに説明できた」を分けるための確認方法です。

令和2年度10月・問15を解くときも、SCMの字面だけで選ばず、選択肢がどんな業務の流れを扱っているかを比べてみてください。

用語ページから知識カードへつなぐ

意味を確認したら、KPIの知識カードやSCMの知識カードを開いて、アプリの学習へ進めます。公開用語ページにも、その用語のカードへ進む入口があります。

カードの復習では、解説を表示する前に要点を思い出し、その時点の状態に合う評価を選びます。読んだ後で納得できても、読む前に思い出せなければ「思い出せなかった」です。

一度に増やす数は、意味を理解し、以前の用語も確認できる量に調整します。全カードを毎回一律に繰り返すのではなく、アプリに表示される復習予定を確認してください。カードの評価と間違えた問題の見直しについては、復習方法で詳しく説明しています。

覚えた言葉を過去問で使い、範囲の抜けを確かめる

用語を一文で言えたら、学習アプリで問題を解く際に「問題のどの言葉が、その用語を選ぶ根拠になったか」も確認します。定義だけでは判断できなければ、用語集の具体例と設問の場面を比べます。

略語が多い分野は、経営戦略の過去問など同じ分野で試した後、別年度の問題へ広げる方法があります。年度の選び方は過去問を何年分・何周解くかを参考にしてください。

学習範囲の確認にはIPAのシラバス案内を使います。用語集の語数や過去問で見かけた言葉だけで、最新範囲を全部学んだとは判断できません。追加項目やまだ説明できない項目を別に確認し、必要な言葉を学習へ戻します。

よくある質問

Q英語の正式名称まで全部暗記する必要がありますか?

まず日本語で意味と用途を説明し、問題の場面に当てはめられるかを確認します。英語は似た略語を区別する手掛かりになりますが、つづりを覚えることだけを学習の終点にしないようにします。

Q用語を覚えても、過去問では迷います。

意味を答える問いに加えて、具体的な場面から用語を選ぶ問いも試します。CRMとSCMなら、顧客との関係か、調達から販売への流れかを比べるように、似た選択肢の対象と目的を言葉にしてみてください。

Q用語集を最初から全部覚えてから問題を解くべきですか?

その順序に固定する必要はありません。問題で説明できなかった言葉を用語集で調べ、カードで思い出し、別の問題で使う流れから始められます。どこから着手するかは自分の知識と学習時間に合わせます。

関連する過去問

この記事の内容を、実際の問題で確かめましょう。

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